死後事務の事例

モデルケース 井上正一さんの場合

ライフサポート東京の後見事務担当者である頼さほ子さんは、井上正一さん(90歳)が10年前に認知症の診断を受けてから、成年後見人としてサポートしてきました。正一さんは、5年前に特別養護老人ホームに入所してから、穏やかに生活されていましたが、2年程前から徐々に身心も衰え、肺炎から心不全を併発し、入院先の病院でお亡くなりになりました。
頼さほ子さんは、一番身近な親族で、相続人である弟の健二さん(82歳)に正一さんの訃報をお伝えしました。

本来であれば、成年後見人の役割は生きている間のサポートであるため、ご本人がお亡くなりになると後見事務は終了し、その後の葬儀埋葬など死後の手続きは相続人が行うべき事務です。しかし、健二さんも高齢であり、様々な手続きを行うことは負担です。頼さほ子さんは健二さんから、正一さんの財産や状況を一番把握していた頼さほ子さんに、正一さんの死後の手続きや相続手続きをやってもらいたいと依頼され、健二さんと、正一さんの死後事務相続手続きを受任しました。

らいさぽの対応

頼さほ子さんは、健二さんと相談しながら、事務を勧めました。頼さほ子さんは即日病院へ訪問し、医師から経緯の説明を受けた正一さんのご遺体を確認しました。健二さんは、正一さんの葬儀は不要なのでそのまま火葬場へ遺体を運んでもらい、健二さんと健二さんの妻が火葬に立ち会う直葬で正一さんをお見送りすることにしました。頼さほ子さんは、医師から死亡診断書を受け取り、役所に死亡届を提出しました。火葬許可書を受け取り、病院の近くの火葬場に予約を取りました。正一さんの火葬は3日後に行われ、頼さほ子さんと介護タクシーでやってきた健二さん夫婦との3人で最後のお見送りをしました。正一さんのご遺骨は、しばらく健二さんが自宅でご供養され、後日、頼さほ子さんも同席のうえ、井上家の菩提寺に納骨されました。

また、頼さほ子さんは、正一さんの出生から死亡までの一連の戸籍や、正一さん健二さん兄弟の父母の除籍謄本や改製原戸籍なども取得し、正一さんの相続人が健二さん一人であることを証明する相続関係説明図を作成しました。
並行して、正一さんが最期までお世話になった特別養護老人ホームに残された私物を処分し、施設利用料や病院の治療費など生前の負債を支払いました。
さらに、正一さんが加入していた生命保険の保険金請求手続きを行って受領した保険金と、正一さん名義の銀行口座を解約した払戻金を、すべて相続人の健二さんの口座に振り込みました。その他にも、正一さんに関する様々な届出や名義変更、解約手続きなどを行いました。

その後

頼さほ子さんから、正一さんの死後事務と相続手続きの終了の報告を受けた健二さんは、「人ひとり生きてきた足跡を整理するには、多くの手続きが必要なのですね。兄の生前だけでなく死後まで、頼さほ子さんにサポートしてもらえてよかったです。将来、私や妻が認知症になったり、亡くなったときの手続きなども、ぜひライフサポート東京にお願いしたいものです」としみじみとおっしゃいました。

この事例は複数の事例を組み合わせるなどして構成したものであり、実際の事例とは名称、年齢、地名等は異なります。

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