死後事務の事例

モデルケース M夫さんの場合

この事例は複数の事例を組み合わせるなどして構成したものであり、実際の事例とは名称、年齢、地名等は異なります。

M夫さんは、75歳の時に妻を亡くしました。子供がいなかったので、妻の葬儀や納骨、役所関係の手続など、M夫さんが自分で全部行いましたが、なかなか大変な作業でした。無事に妻を見送り一段落ついたとき、「自分が死んだときには、こんなたいへんな作業を、誰がやってくれるだろう?妻と同じお墓に入りたいけど、誰に頼んだらいいだろう?」と心配になりました。

M夫さんには、隣の県に住む3歳下の弟のY郎さんがいましたが、数年前に大病を患い、養生しながら暮らしていて、自由に動ける状況ではありません。またY郎さんの子である甥や姪たちに迷惑はかけたくありませんでした。

らいさぽの対応

そこで、知人から紹介されたライフサポート東京と死後事務委任契約を結ぶことにしました。ライフサポート東京の担当者:頼さほ子さんとじっくり相談し、「妻の眠るお墓の場所はここ、永代供養も申し込んでいる、自分も必ずここに入りたい」など、可能な限り希望を契約書に明記し、公正証書にしました。
後日、契約したことを弟のY郎さんに伝えると、Y郎さんも「それは良かった。自分もこんな調子で何にも出来ないから、義姉さんを亡くした兄さんのことが心配だったんだ」と安心してくれました。

M夫さんは、夫婦で住んだ家を処分し自分で決めた有料老人ホームに入居。頼さほ子さんと度々連絡をとりつつ、穏やかに暮らしていましたが、誤嚥性肺炎を起こし、入院した病院でお亡くなりになりました。83歳でした。

頼さほ子さんは、M夫さんの入院・危篤、そして逝去について、逐一弟のY郎さんに連絡していました。そして、Y郎さんに確認をとりつつ、M夫さんとの死後事務委任契約に基づいた事務を進めました。Y郎さんに死亡届の届出人になってもらい、火葬許可書を受け取り、M夫さんの生前の希望どおり、直葬の手配を行いました。火葬の日取りについては、Y郎さんの「兄に一目、お別れを言いたい」との希望を受け、Y郎さんの都合に合わせて日時を決めたので、Y郎さんは当日、M夫さんの亡骸にお別れを告げることができました。
火葬後、頼さほ子さんは、M夫さんの生前の希望通り、M夫さんのご遺骨を妻の眠るお墓に納骨しました。

頼さほ子さんは、行政関係の死亡手続きを行うとともに、生前M夫さんからお預かりしていた預かり金から、有料老人ホーム利用料や私物の処分、入院費等、生前の債務及び葬儀費用の支払を行いました。

その後

全ての死後事務を終了し、頼さほ子さんが、唯一の相続人であるY郎さんに終了の報告及び清算を行ったところ、Y郎さんから「自分では出来ませんでした。頼さほ子さんにサポートしてもらえてよかったです」とねぎらいの言葉をいただきました。

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