希望をかなえるヘルプカード

『認知症の本人が、自分が望んでいること（やりたいことなど）を安心してスムーズにできるために自分で使うカード（希望をかなえるヘルプカード）』というものがあります。
例えばカードに「○○小学校までの道のりを教えてください（そこから先は自分で帰れます）」と記入しておき、財布に入れたり、外出の際に首から下げたりします。

Ｔさんのおでかけバッグにつけた、この「ヘルプカード」。
カードには、担当である私の連絡先も加えてもらいました。

ある日、見知らぬ電話が。
Ｉさん、近所のスーパーへ買物に出かけたところ、改装のため休業中。
別のスーパーを探しているうちに、団地内で迷子になってしまったようです。
電話をくれた、通りがかりのその方が、親切にご自宅まで送ってくださいました。

また別の日の夜、今度は警察から電話が。
Ｔさん、タクシーに乗車。昔の仕事先へ向かおうとしたらしい。
不審に思われたのか、ドライバーさんが途中で降車させたようです。
保護してくださった警察に後ほど私がお迎えにあがり、Ｉさん、無事にご自宅に戻られました。

「希望をかなえるヘルプカード」 頼もしいお守りです。

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支援の形は十人十色。
https://life-spt.tokyo/case/